工法概要

確かな実績で、大きさ・長さ・場所、様々な条件に合わせた穿孔が可能

湿式コアドリル工法は、刃先にダイヤモンド砥粒を埋め込んだダイヤモンドビットを高速回転させ、コンクリートや鉄筋コンクリートなどへ高精度に穿孔する工法です。
穿孔時はビット先端へ冷却水を供給し、摩擦熱の抑制と切削粉の排出を同時に行います。
アンカー固定や真空吸着盤により反力を確保することで、安定した精度での施工が可能です。小口径から大口径まで対応でき、厚物構造物や長尺穿孔にも適用されています。

基礎撤去のため地中5mの長堀りのコア
ダム堤体への連続削孔

機構・仕組み

湿式コアドリル工法は、以下の構成で施工します。

●ダイヤモンドビット
コンクリート・鉄筋・SRCにも対応可能な高耐久刃先。
●ケーシング
継ぎ足すことによって長堀り(30m等)も可能
●モーター
高周波モーターまたは油圧モーターでダイヤモンドビットを回転制御。
● レール
長さ1mのレールを構造物に固定し、水平・勾配を調整してレベルを確保した状態で確実に固定する。
● 施工プロセス
①レール固定用アンカー設置
②レール固定およびレベル調整
③冷却水を供給しながら所定深度まで穿孔
④施工完了

特徴・メリット

高精度穿孔

安定した固定機構により、精度の高い穿孔が可能です。

鉄筋・SRC対応

RC・SRC構造物への穿孔にも適用可能です。

小口径から大口径まで対応

φ28〜φ800まで幅広い口径に対応可能です。

低振動・低騒音施工

周辺環境への影響を抑えた施工が可能です。

長尺穿孔対応

ダム堤体構造確認など、最長40mの穿孔実績があります。

主な目的・用途 / 場所・環境・条件

目的・用途
  • 穿孔
  • エレベータ、エスカレータ―設置に伴い、床・階段を撤去したい
  • 分厚いコンクリートに孔をあけたい
  • 地下道・地下街と駅舎を接続するために壁に開口をあけたい
  • 様々な口径で孔をあけたい
  • 鉄筋・鉄骨コンクリートを孔をあけたい
場所・環境・条件
  • ダム
  • トンネル
  • ビル
  • 上下水道
  • 工場
  • 橋梁
  • 港湾
  • 発電所
  • 空港
  • 道路
  • 鉄道
  • ブロック撤去
  • 人口密集地帯
  • 低騒音
  • 合成桁
  • 屋外施工
  • 水中構造物
  • 滑走路
  • 無振動
  • 狭小スペースでの作業
  • 短工期
  • 耐震補強
  • 躯体に影響を与えない
  • 非合成桁
  • 高所
  • 高精度な深さ制御

施工実績・事例

大阪府 水管橋撤去

●施工時期
2021年09月
●使用工法
湿式コアドリリング工法
●コメント
レンガ積みの無筋構造物の撤去において、切断してブロック化にするのではなく、圧砕機の爪を挿入するための補助工法としてφ300のコアドリル(コアボーリング)を施工。打撃で破砕するアイヨンに比べて騒音、飛散は少ない。

大阪府地下鉄ホーム連絡通路設置(ブロック地上搬出)

●施工時期
2010年06月
●使用工法
湿式コアドリリング工法
●コメント
利用者がいない時間帯での工事が求められるため、営業時間外(午前1時から4時までの約3時間)にて切断したコンクリートブロック(約1t)を台車にのせB3Fより地上に搬出。既設階段を利用して、チャンネル鋼にてレールを仮設、電動ウインチを使用。既設階段を損傷させないよう、木材を緩衝材として使った。

大阪府 下水処理場連続コア

●施工時期
2019年10月
●使用工法
湿式コアドリル工法
●コメント
天端部を連続コアボーリング(コアドリル)で穿孔、底面と縦(サイド)をワイヤーソー切断してブロック化。ブロックを水平にスライドさせるために鋼材で架台を設置し、クレーンで玉掛け出来る場所までレバーブロックを用いてスライドし、吊り上げ撤去した。

大分県 水力発電機基礎撤去

●施工時期
2025年10月
●使用工法
湿式コアドリリング工法
●コメント
3m鉛直方向に歪みなく連続コアで削孔するために、水平器だけではなくレーザーレベル機器も使用して削孔。精度重視のため、機械設置時だけでなく施工中や施工後も精度を確認。

施工動画