工法概要

水圧による高精度な破壊
スピーディーにコンクリートを解体

板ジャッキ工法は、コンクリート構造物を全切断することなく、部分的なスリット切削と水圧拡張力を組み合わせて破砕する工法です。

幅約3mm、深さ約10cmのスリットを設け、板状の油圧ジャッキを挿入して加圧することで、内部から構造物を破壊します。

最大30MPaの水圧により、約200トン相当の拡張力を発生させることが可能です。
低騒音・低振動で施工できるため、環境条件の厳しい現場にも適しています。

機構・仕組み

板ジャッキ工法は、以下の工程で施工します。

① スリット切削
コンクリートに幅約3mm、深さ約10cmの切れ目を設けます(全切断は不要)。

② 板ジャッキ挿入
切れ目に板状の油圧ジャッキを挿入・設置します。

③ 加圧・破砕
ポンプにより最大30MPaの水圧を供給し、内部から拡張力を発生させて破砕します。

④ 撤去
破砕された部材を除去します。板ジャッキは繰り返し使用が可能です。

特徴・メリット

低騒音・低振動施工

水圧による内部破砕のため、振動や騒音を抑制できます。

工期短縮

部分切断と水圧破壊を組み合わせることで、効率的な解体が可能です。

環境負荷の低減

粉塵発生が少なく、水養生も不要で、周辺環境への影響を抑えます。

計画的なブロック解体

スリット位置を制御することで、計画的なブロック化撤去が可能です。

主な目的・用途 / 場所・環境・条件

目的・用途
  • 破砕
  • スピーディーに取り壊したい
  • 安価に施工したい
  • 無筋コンクリートを取り壊したい
  • 計画的にブロック化して撤去したい
場所・環境・条件
  • ダム
  • トンネル
  • ビル
  • 上下水道
  • 工場
  • 橋梁
  • 港湾
  • 発電所
  • 道路
  • 鉄道
  • 人口密集地帯
  • 低騒音
  • 屋外施工
  • 水を使わない
  • 無振動
  • 狭小スペースでの作業
  • 短工期
  • 複雑な形状への対応
  • 躯体に影響を与えない
  • 高所

施工実績・事例

滋賀県 ダム堤体撤去

●施工時期
2007年11月
●使用工法
板ジャッキ工法
●コメント
ダム本体の一部を撤去する工事。大割はワイヤーソーで切断。小割3分割部分をフラットソー(床版カッター)にて150mm切断。切断箇所に板ジャッキを挿入して水圧により板ジャッキを膨らませて無筋構造物を割裂。約8tに分割したブロックをクレーンにて搬出した。吊り金具はあと施工アンカー(樹脂アンカー)で固定。アンカーは引張試験を行い安全を確保した。

高速道路 既設地覆撤去

●施工時期
2024年02月
●使用工法
板ジャッキ工法
●コメント
地覆幅がB=800程度あり、設計では人力取壊しであったが、板ジャッキによる割裂を行い、ブロックで撤去。工期を短縮することが出来た。

施工動画